コントローラプロパティとタスク

コントローラプロパティとタスクウィンドウを使用して、コントローラについての情報を表示してコントローラタスクを実行します。

コントローラプロパティは、コントローラのモデルによって異なります。コントローラのプロパティには、次が含まれる場合があります。

表15. コントローラプロパティ
プロパティ 定義
状態これらのアイコンはストレージコンポーネントの重大度または正常性を示します。

詳細については、「ストレージコンポーネントの重大度」を参照してください。

  • 正常 /OK
  • 警告 / 非重要
  • 重要 / 失敗 / エラー
ID Storage Management によってコントローラに割り当てられた ID が表示されます。Storage Management はシステムに接続されたコントローラにゼロから順に番号を振ります。この番号は omreport CLI コマンドでレポートされるコントローラ ID 番号と同じです。コマンドラインインタフェースの詳細については、『Server Administrator コマンドラインインタフェースユーザーズガイド』を参照してください。
名前 コントローラの名前が表示されます。
状況 コントローラの状態が表示されます。可能な値は次のとおりです。
  • 準備完了 — このコントローラは正常に機能しています。
  • 劣化 — コントローラに不具合が発生し、劣化モードで動作しています。
  • 故障 — コントローラに不具合が発生し、機能しなくなりました。
ファームウェアバージョンコントローラにインストールされているファームウェアのバージョンが表示されます。
必要最小限のファームウェアバージョン Storage Management が必要とする最小ファームウェアバージョンが表示されます。このプロパティは、コントローラのファームウェアが最小要件を満たしていない場合にのみ表示されます。
ドライババージョン コントローラにインストールされているドライバのバージョンが表示されます。
必要最小限のドライババージョン Storage Management が必要とする最小ドライババージョンが表示されます。このプロパティは、コントローラのドライバが最小要件を満たしていない場合にのみ表示されます。
コネクタ数 コントローラのコネクタ数が表示されます。各コネクタは物理ディスクまたはエンクロージャに接続できます。コネクタは、コントローラのタイプに応じて SCSI チャネルまたは SAS ポートにすることができます。
再構築率 再構築率とは、再構築が必要になったときに、故障したディスクの再構築専用に使われるシステムで利用可能なリソースの割合です。再構築率の詳細については、「再構築率の設定」を参照してください。
BGI 率 バックグラウンド初期化(BGI)率は、仮想ディスクの作成後にバックグラウンド初期化の実行専用に使用されるシステムで利用可能なリソースの割合です。BGI 率の詳細については、「バックグラウンド初期化率の設定」を参照してください。
整合性チェック率 整合性チェック率は、冗長仮想ディスクでの整合性チェックの実行専用に使用されるシステムで利用可能なリソースの割合です。詳細については、「整合性チェック」を参照してください。
再構成率 再構成率は、ディスクグループへの物理ディスクの追加、またはディスクグループに常駐する仮想ディスクの RAID レベル変更後におけるディスクグループ再構成専用のシステムで使用できるリソースの割合です。再構成率の詳細については、「再構成率の設定」を参照してください。
アラーム状況 コントローラ上のアラームが有効化または無効化されているかどうかが示されます。
エラー時の整合性チェックの中止 エラー時に、整合性チェック 操作を停止することができます。このプロパティはコントローラのファームウェアバージョンが 6.1 以降のコントローラでのみ使用可能です。
復帰可能ホットスペアとメンバー交換の許可 予想可能な障害が発生した場合にデータを自動的に物理ディスクからホットスペアにコピーしたり、劣化したディスクを交換するためにホットスペアから物理ディスクにコピーできるようにします。詳細については、「復帰可能ホットスペアの有効化」を参照してください。
負荷分散 I/O 要求をルーティングするため、同じエンクロージャに接続された両方のコントローラポートまたはコネクタを自動的に使用する機能を提供します。このプロパティはコントローラのファームウェアバージョンが 6.1 以降の SAS コントローラでのみ使用可能です。
予測エラー時のメンバーの自動交換 予測エラーが発生した場合に物理ディスクからホットスペアへのデータの自動コピーを有効にします。このプロパティは、復帰可能ホットスペアとメンバー交換の許可プロパティと併用します。
冗長パスビュー Storage Management が冗長パス構成を検出したかどうかを示します。Storage Management は、両方のコントローラポートが統合モードの同じエンクロージャに接続されている場合に冗長パス構成を検出します。詳細については、「冗長パス構成の設定」を参照してください。
暗号化対応 コントローラに暗号化対応機能があるかを示します。可能な値は はいいいえ です。
暗号化キーが存在 コントローラが暗号化キーを確立したかどうかを示します。可能な値は はいいいえ です。
暗号化モード コントローラが ローカルキー管理(LKM) を使用している、または なし かを示します。詳細については、「暗号化キーの管理」を参照してください。
T10 保護情報機能コントローラがデータ整合性をサポートしているかどうかを示します。可能な値は はいいいえ です。
キャッシュメモリサイズ コントローラのキャッシュメモリサイズが表示されます。
巡回読み取りモード コントローラの 巡回読み取りモード の設定が表示されます。可能な値は次のとおりです。
  • 自動 — 巡回読み取りはシステムで継続的に実行されます。巡回読み取りの 1 反復が完了すると、次の巡回読み取りがコントローラで指定された時間内に開始されます。このモードでは、巡回読み取りを手動で開始または停止するオプションはありません。
  • 手動 — 巡回読み取り処理を手動で開始または停止できます。
  • 無効 — 巡回読み取り処理が無効になっていることを示します。
巡回読み取りの詳細については、「巡回読み取りモードの設定」および「巡回読み取りの開始と停止」を参照してください。
巡回読み取り状況 巡回読み取り処理の現在の状況を表示します。可能な値は次のとおりです。
  • 準備完了 — 巡回読み取り処理が有効で、次回の指定時または手動開始時に実行されます。
  • アクティブ — 巡回読み取り処理が実行中です。
  • 停止 — 巡回読み取りは停止されています。
巡回読み取りの詳細については、「巡回読み取りモードの設定」を参照してください。
巡回読み取り率 巡回読み取り 操作の実行専用のシステムリソースの割合が表示されます。巡回読み取り率 は、巡回読み取りタスクに割り当てられるシステムリソース量を変更します。巡回読み取り率 は 0~100% に設定できます。ここで、
  • 0% — コントローラでの優先順位は最低に指定され、システムパフォーマンスへの影響は最も低くなります。
  • 100% — コントローラでの優先順位は最高に指定され、システムパフォーマンスへの影響はより大きくなります。
巡回読み取りの反復 巡回読み取りの反復 の回数が表示されます。巡回読み取りの詳細については、「巡回読み取りモードの設定」を参照してください。
クラスタモード コントローラがクラスタ構成の一部であるかどうかを示します。
永続的なホットスペア ホットスペアが永続的かどうか表示されます。可能な値は次の通りです:
  • 有効 — ホットスペアドライブに対応するスロットは永続的です。スロット内のドライブは、ホットスペアになる資格があればホットスペアとして機能します。ドライブに外部データが含まれていると、そのデータは上書きされます。
  • 無効 — ホットスペアドライブに対応するスロットが永続的ではありません。ドライブがスロットから取り外され、任意のドライブが挿入されると、そのスロットはホットスペアとして機能しなくなります。ドライブをもう一度手動でホットスペアに割り当てる必要があります。
コントローラタスクコントローラの設定と管理が可能です。コントローラの詳細については、「コントローラタスク」を参照してください。
使用可能なレポート 巡回読み取りレポート、整合性チェックレポート、スロット占有レポート、および物理ディスクファームウェアバージョンレポート を表示できます。使用可能なレポートの詳細については、「使用可能なレポート」を参照してください。