書き込みポリシー
お使いのコントローラがこの機能をサポートするかどうかを確認するには、「対応機能」を参照してください。
書き込みポリシーは、コントローラが書き込み要求完了信号を、データがキャッシュに保存された直後、またはディスクに書き込まれた後のどちらの時点で送信するかを指定します。
- ライトバック — コントローラは、データがコントローラのキャッシュに保存されたがディスクには書き込まれていない時点で、書き込み要求完了信号を送信します。ライトバックキャッシュは、後続の読み取り要求が、ディスクと比べてキャッシュからより素早くデータを取得できるため、パフォーマンスが向上します。ただし、ディスクへのデータ書き込みを阻むシステム障害の発生時に、データ損失が生じる可能性があります。他のアプリケーションでも、処置がデータがディスクにあると想定したときに、問題が発生する可能性があります。
- ライトバック強制 — コントローラにバッテリが搭載されているかどうかに関係なく、書き込みキャッシュが有効になります。コントローラにバッテリが搭載されていない場合、強制ライトバックキャッシングが使用されると、電源障害時にデータの損失が発生する可能性があります。
- ライトバック有効 — コントローラのファームウェアは、指定した期間内に充電済みバッテリーの存在を検出できない場合、書き込みキャッシュを無効化します。たとえば、一部のコントローラでは、ファームウェアが 72 時間以内に充電済みバッテリーを検出できない場合、書き込みキャッシュが無効化されます。
- ライトスルー — コントローラは、データがディスクドライブに書き込まれた後でのみ書き込み要求完了信号を送信します。ライトスルーキャッシュは、ディスクドライブにデータが無事に書き込まれた後にのみデータが利用可能になるとシステムが判断することから、ライトバックキャッシュよりも優れたデータセキュリティを提供します。
- ライトキャッシュ有効保護 — コントローラはデータを物理ディスクに書き込む前にライトキャッシュに書き込みます。ライトキャッシュへの書き込みはディスクへの書き込みより時間がかからないため、ライトキャッシュはシステムのパフォーマンスを向上させます。データがライトキャッシュに書き込まれた後、システムは自由に他の操作を続けることができます。その間、コントローラはデータをライトキャッシュから物理ディスクに書き込んで書き込み操作を完了します。ライトキャッシュ有効保護 ポリシーは、コントローラに正常に機能するバッテリがある場合にのみ使用可能です。正常に機能するバッテリがあれば、停電があってもデータをライトキャッシュから物理ディスクに確実に書き込むことができます。
- ライトキャッシュ無効 — コントローラに正常に機能するバッテリが装備されていない場合は、これが唯一使用可能なオプションです。