冗長パス構成の設定

お使いのコントローラがこの機能をサポートするかどうかを確認するには、「対応機能」を参照してください。

冗長パスは、ファームウェアバージョン 6.1 以降を使用する外部 PERC カードのみでサポートされます。システム内部の冗長パスはサポートされません。MD1xxx エンクロージャがサポートされます。

冗長パスでは、エンクロージャは 統合 モードにする必要がありますが、特定のポート接続は不要です。コントローラポートから EMM 入力 ポートへの接続はいずれも、2 本のケーブルが使用されていれば冗長パスになります。ただし、冗長パスを削除した状態でも、フィールドには冗長パスと表示されたままになります。冗長パスは、Storage Management でクリアされたときにのみ表示されなくなります。

デイジーチェーンシナリオでは、複数のエンクロージャを冗長パスモードのコントローラに接続できます。デイジーチェーンエンクロージャの PERC 6/E コントローラには、最大 3 台の MD1000 および MD1120 が接続可能です。デイジーチェーンエンクロージャの PERC H800 および PERC H810 コントローラには、最大 4 台の MD1200 および MD1220 が接続可能です。デイジーチェーン構成の例(PERC 6/E コントローラの場合)については、次の画像を参照してください。

コネクタと最初のエンクロージャ間の通信チャネルが失われた場合、冗長パス構成も失われます。この場合、論理コネクタの正常性が重要と表示されます。論理コネクタの 情報 / 設定 ページに移動して、パスの正常性 の詳細を表示します。このシナリオの概要は、下の表を参照してください。

表18. コントローラとエンクロージャ 1 間のパス
論理コネクタの正常性 コントローラとエンクロージャ 1 間のパス
コネクタ 0(C0) コネクタ 1(C1)
使用可能 使用可能
使用可能 切断
切断 使用可能

ただし、2 台のエンクロージャ間の通信チャネルが失われた場合は、冗長パス構成が劣化し、論理コネクタの正常性も劣化と表示されます。このシナリオの概要は、下の表を参照してください。

表19. エンクロージャ 表19. とエンクロージャ 表19. +1 間のパス
論理コネクタの正常性 エンクロージャ n とエンクロージャ n+1 間のパス
コネクタ 0(C0) コネクタ 1(C1)
使用可能使用可能
使用可能 切断
切断 使用可能

上記のシナリオでは、エンクロージャの状態が警告モードで表示されます。エンクロージャ ページの 情報 / 設定 をクリックすると、正常状態のエンクロージャコンポーネント(EMM、ファン、物理ディスク、電源装置、温度)がすべて表示されます。パス障害 メッセージはエンクロージャがコントローラへの通信パスを失ったことを示し、エンクロージャが冗長パスモードではなくなったことを示します。