物理ディスクまたは物理デバイス
物理ディスクまたは物理デバイスは、エンクロージャ内にあるか、コントローラに接続されています。RAID コントローラでは、物理ディスクまたはデバイスを使って仮想ディスクを作成します。
物理ディスクまたは物理デバイスの交換のためのガイドライン
交ィスが、ストレージエンクロージャ内の物理ディスクまたはデバイスと常に同じモデルであるとは限りません。ディスクを交換する際は、次のガイドラインに従ってください。
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アレイ内のドライブは、同じ容量またはそれ以上の容量のドライブと交換できます。 |
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ドライブを交換する間は、バス速度を考慮してください。同じアレイ内におけるバス速度が同じまたはそれ以上のドライブの交換がサポートされています。同じアレイ内において、3 GB および 6 GB ドライブのどちらも使用できます。6 GB ドライブを 3 GB ドライブと交換することはお勧めできません。機能に問題はありませんが、パフォーマンスに影響を及ぼす恐れがあります。3 GB ドライブの 6 GB ドライブとの交換がサポートされいます。これは、レガシー部品の在庫が尽き、保証サービスが必要な場合に、より頻繁に発生します。 |
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ドライブを交換する間は、RPM も考慮してください。同じアレイ内におけるスピンドル速度が同じまたはそれ以上のドライブの交換がサポートされています。同じエンクロージャ内において、10000 RPM および 15000 RPM ドライブのどちらも使用できます。15000 RPM ドライブを 10000 RPM ドライブと交換することはお勧めできません。機能に問題はありませんが、パフォーマンスに影響を及ぼす恐れがあります。10000 RPM ドライブの 15000 RPM ドライブとの交換がサポートされいます。このシナリオは、部品を入手できない場合に、サービスインベントリから部品を交換する時に発生します。 |
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同じバックプレーン上の SAS および SATA ドライブはサポートされていますが、同じ仮想ディスク内ではサポートされません。 |
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同じバックプレーン上のソリッドステートドライブおよびハードディスクドライブはサポートされていますが、同じ仮想ディスク内ではサポートされません。 |
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メモ:SAS、SATA、SCSI、および SSD ドライブを組み合わせる場合を除き、サポートされるのはアップグレードのみです。 |
システムへの新しいディスクの追加
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新しい物理ディスク(単数か複数)または物理デバイスの取り付けまたは接続を行います。詳細については、ディスクに付随するマニュアルを参照してください。 |
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コントローラで使用している技術に従って次のいずれかを実行します。詳細については、「RAID コントローラテクノロジ:SCSI、 SATA、SATA、および SAS」を参照してください。 |
SCSI、SATA および ATA コントローラ用
再スキャン後、ツリー表示に新しいディスクが表示されます。新しいディスクが表示されない場合は、コンピュータを再起動してください。
SAS コントローラ用
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メモ:右ペインにある更新ボタンを押すと、右ペインのみが更新されます。左ペインのツリービューで新しい物理ディスクを表示するには、左ペインの上部に表示されたシステム名をクリックするか、ブラウザのメニューバーから、表示 --> 更新と選択します。 |
表示を更新すると、新しい物理ディスク、または物理デバイスがツリービューに表示されます。新しいディスクが表示されない場合は、コンピュータを再起動してください。
関連情報
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仮想ディスクの一部となっているディスクを交換する場合は、「故障ディスクの交換」を参照してください。 |
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仮想ディスク内の新しいディスクを含める場合は、「コントローラの仮想ディスクに関する考慮事項」を参照してください。 |
間違ったディスクの取り外しを防ぐ方法
取り外したいディスクの LED 表示を点滅させることによって、間違ったディスクの取り外しを防ぐことができます。LED 表示の点滅方法:
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物理ディスクの LED 表示を点滅させるには、「点滅および点滅解除(物理ディスク)」を参照してください。 |
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特定の仮想ディスクに含まれているすべての物理ディスクの LED ディスプレイを点滅させるには、「点滅および点滅解除(仮想ディスク)」を参照してください。 |
誤ったディスクをすでに取り外してしまった場合は、「誤った物理ディスクの取り外しからの回復」を参照してください。
SMART アラートを受けた物理ディスクの交換
SMART アラートは、ディスクが近い将来障害を起こす可能性があることを予測するメッセージです。物理ディスクが SMART アラートを受け取ったら、ディスクを交換することをお勧めします。次の手順を用いて、SMART アラートを受けたディスクを交換してください。
ディスクが冗長仮想ディスクの一部になっている場合:
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SMART アラートを受けている物理ディスクを含む冗長仮想ディスクを選択し、整合性チェック タスクを実行します。詳細については、「整合性チェック」を参照してください。 |
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注意:データ損失の可能性を避けるため、SMART アラートを受けている物理ディスクを取り外す前に、整合性チェックを行うようにしてください。整合性チェックは、冗長仮想ディスク内ですべてのデータがアクセス可能であることを確認し、不良ブロックがあるときには冗長性を使ってそれを修正します。環境によっては、整合性チェックを実行しないと、データを損失することがあります。たとえば、SMART アラートを受信している物理ディスクに不良ディスクブロックが存在し、ディスクを取り外す前に整合性チェックを実行しない場合に起こることがあります。 |
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SMART アラートを受けているディスクを選択し、オフラインタスクを実行します。 |
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ディスクを手動で取り外します。 |
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新しいディスクを挿入します。新しいディスクが交換したディスクと同じサイズかそれ以上であることを確認します。一部のコントローラでは、サイズが大きなディスクを挿入すると追加のディスク容量を使用できないことがあります。詳細については、「コントローラの仮想ディスクに関する考慮事項」を参照してください。この手順を完了すると、仮想ディスクが冗長になるため再構築が自動的に開始されます。 |
ディスクが冗長仮想ディスクの一部でない場合:
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仮想ディスクのデータをバックアップします。 |
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仮想ディスクを削除します。 |
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SMART アラートを受けたディスクを交換します。 |
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新しい仮想ディスクを作成します。新しい仮想ディスクが元の仮想ディスクと同じサイズかそれ以上であることを確認します。仮想ディスク作成におけるコントローラ固有の情報については、「コントローラの仮想ディスクに関する考慮事項」を参照してください。 |
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元の仮想ディスクからバックアップデータを復元して、新しく作成した仮想ディスクに保存します。 |
関連情報
その他のディスク手順
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誤った物理ディスクまたは物理デバイスの取り外しからの回復 |
物理ディスクまたは物理デバイスのプロパティおよびタスク
このウィンドウを使用して、物理ディスクまたは物理デバイスについての情報を表示し、物理ディスクまたは物理デバイスタスクを実行します。
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メモ:物理デバイスは PCIe SSD のみに該当します。 |
物理ディスクまたは物理デバイスのプロパティ
次の表は、コントローラに応じて物理ディスクまたはデバイス用に表示されるプロパティを説明したものです。
プロパティ |
定義 |
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状態 |
これらのアイコンはストレージコンポーネントの重大度、または正常性を示します。 |
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正常 / OK 警告 / 非重要 重要 / 致命的 詳細については、「ストレージコンポーネントの重大度」を参照してください。 |
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電源状態 |
物理ドライブに関する次の状態。これらの状態は、H700 コントローラとH800 コントローラに対してのみ表示されます。これらのアイコンは、仮想ディスクの物理ディスクページには表示されません。 |
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スピンダウン完了 遷移 スピンアップ完了 |
物理ドライブはスピンダウン完了状態です。指定された期間中ドライブ上で無動作状態が続いた場合、ホットスペアと未構成ディスクのみがスピンダウン完了状態になることができます。 物理ドライブはスピンダウン完了状態からスピンアップ完了状態に移行中です。 物理ドライブはスピンアップ完了状態です。 |
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名前 |
このプロパティには物理ディスクまたはデバイスの名前が表示されます。この名前は、コネクタ番号とディスク番号から構成されています。 |
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状況 |
このプロパティには物理ディスクまたはデバイスの現在の状況が表示されます。 準備完了 — 物理ディスクまたはデバイスが正常に機能しています。ディスクが RAID コントローラに取り付けられている場合には、準備完了状況にはディスクが仮想ディスクで使用できることを示します。物理ディスクまたはデバイスを仮想ディスクで使用すると、状況がオンラインに変更されます。 オンライン — 物理ディスクが仮想ディスクの一部であり、正常に機能しています。詳細については、「オンラインおよびオフライン」を参照してください。 劣化 — 物理ディスクまたはデバイスに障害が発生し、劣化状態で稼働しています。 故障 — 物理ディスクまたはデバイスに障害が発生し、稼働しなくなっています。この状況は、冗長仮想ディスクの一部である物理ディスクまたはデバイスがオフラインになったか非アクティブになったときにも表示されます。詳細については、「オンラインおよびオフライン」を参照してください。 オフライン — 物理ディスクまたはデバイスが故障しているか、不良セグメントが含まれています。不良セグメントの削除 タスクが物理ディスクのドロップダウンメニューに表示されているかどうかを確かめます。表示されている場合、コントローラの再スキャン を行い、それから物理ディスクで 不良セグメントの削除 を行います。不良セグメントの削除 タスクが表示されていない場合は、その物理ディスクまたはデバイスを回復させることはできません。 PERC 5/E コントローラでは、オフライン状態はそのディスクが仮想ディスクに含まれているが入出力を受け取っていないことを示します。これは、ユーザーがディスクをオフラインに設定した時に発生する場合があります。詳細については、「オンラインおよびオフライン」を参照してください。 |
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再構築中 — 冗長仮想ディスクからのデータが、現在物理ディスクまたはデバイス上に再構築されています。 非互換 — 物理ディスクまたはデバイスが再構築に適していません。物理ディスクまたはデバイスは小さすぎるか、あるいは互換性のない技術を使用しています。たとえば、SAS ディスクを SATA ディスク、あるいは SATA ディスクを SAS ディスクで再構築することはできません。 削除済み — 物理ディスクまたはデバイスが取り外されています。この状況は、仮想ディスクの一部である物理ディスクにのみ適用されます。 クリア — クリアタスクを物理ディスクまたはデバイスで実行しています。物理ディスクまたはデバイスが低速初期化されている仮想ディスクのメンバーの場合も、物理ディスクまたはデバイスによってクリア状況が表示されることがあります。詳細については、「物理ディスクのクリアとクリアのキャンセル」および「低速および高速初期化」を参照してください。 SMART アラートが検知されました — 物理ディスクまたはデバイスで SMART アラート(予測エラー)が検出されました。物理ディスクまたはデバイスは故障する可能性があり、交換する必要があります。この状況は、非 RAID コントローラに接続された物理ディスクまたはデバイスに適用されます。 不明 — 物理ディスクまたはデバイスが故障したか、使用できない状況にあります。場合によっては、初期化タスクを実行することで、物理ディスクまたはデバイスを使用可能な状況に戻すことができます。初期化タスクが物理ディスクまたはデバイスのドロップダウンメニューに表示されない場合、このディスクまたはデバイスは回復できません。 外部 — 物理ディスクは他のコントローラから移動されたもので、仮想ディスクのすべてまたはその一部(外部設定)を含んでいます。電源喪失、ケーブル障害、または他のエラーイベントによりコントローラとの通信を喪失した物理ディスクまたはデバイスも、外部状況を表示することがあります。詳細については、「外部設定操作」を参照してください。 非対応 — 物理ディスクまたはデバイスが非対応の技術を使用しているか、サービスプロバイダ認定のものではない可能性があります この物理ディスクは、Storage Management で管理できません。 |
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交換中 — メンバーディスクの交換タスクが物理ディスクまたはデバイスで実行中です。詳細については、「メンバーディスクの交換」および「復帰可能なホットスペア」を参照してください。
メモ:データのコピー操作は、このタスクの実行中いつでもキャンセルできます。
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非 RAID — 非 RAID ディスクは、未設定で良好なディスクとは異なり、オペレーティングシステムに認識されます。これにより、ダイレクトパススルーモードでのディスクの使用が可能になります。H310 コントローラでサポートできる非 RAID ディスクの最大数は 64 です。 このディスクでは、次のことが可能です。
このディスクでは、次のことは不可能です。
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認定 |
このプロパティは、物理ディスクまたはデバイスがサービスプロバイダ認定のものかどうかを表示します。 |
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ミラーセット ID |
このプロパティは、別の物理ディスクまたはデバイスからデータを複製したメンバー物理ディスクまたはデバイスのミラーセット ID を表示します。 |
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容量 |
このプロパティには、ディスクの全容量が表示されます。 |
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予測されたエラー |
このプロパティは、物理ディスクまたはデバイスが SMART アラートを受信したかどうか、およびその結果、障害が予測されるかどうかを表示します。SMART 予測エラーの分析の詳細については、「RAID コントローラにおけるディスクの信頼性のモニタ」を参照してください 物理ディスクの交換に関する詳細については、「SMART アラートを受け取っている物理ディスクの交換」を参照してください。 アラートログをもう一度見て、SMART 予測エラーに関するアラートを物理ディスクまたはデバイスが生成していないかどうかも確認してください。これらのアラートは SMART アラートの原因の識別に役立ちます。次のアラートは SMART アラートの応答として生成されます。
アラートメッセージについての情報は、『Server Administrator メッセージリファレンスガイド』を参照してください。 |
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進行状況 |
このプロパティには、物理ディスクまたはデバイス上で実行中の操作の完了度が表示されます。 このプロパティは、物理ディスクまたはデバイス上で操作が実行中の場合のみ表示されます。 |
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暗号化対応 |
このプロパティは、物理ディスクまたはデバイスが自己暗号化ディスク(SED)であるかどうかを表示します。はい または いいえ が表示されます。 |
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暗号化 |
このプロパティは物理ディスクまたはデバイスがコントローラに対して暗号化されているかを表示します。はいまたはいいえが表示されます。非 SED の場合、値はなしです。 |
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バスプロトコル |
このプロパティは物理ディスクまたはデバイスが使用している技術を表示します。可能な値は次のとおりです。 SCSI — 小型コンピュータシステムインタフェース SAS — シリアルアタッチド SCSI SATA — シリアルアドバンスドテクノロジーアタッチメント(SATA) |
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メディア |
このプロパティには物理ディスクまたはデバイスのメディアタイプが表示されます。可能な値は次のとおりです。 HDD — ハードディスクドライブです。HDD は不揮発性ストレージデバイスで、デジタルエンコードされたデータを高速に回転するプラターの磁気面に保存します。 SSD — ソリッドステートドライブです。SSD は、ソリッドステートメモリを使用して永続的データを保存するデータストレージデバイスです。 不明 — Storage Management は物理ディスクまたはデバイスのメディアタイプを判断できません。 |
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使用されている RAID ディスク容量 |
このプロパティには、コントローラの仮想ディスクが使用している物理ディスクまたはデバイスの容量が表示されます。このプロパティは、非 RAID コントローラに取り付けられた物理ディスクまたはデバイスには該当しません。 特定の環境下では、物理ディスクまたはデバイスの容量の一部が使用されているにもかかわらず、使用されているRAID ディスク容量の値に「0」が表示されることがあります。この現象は使用容量が 0.005 GB 以下の場合に発生します。使用されたディスク容量を計算するアルゴリズムは 0.005 GB 以下の数値を 0 に丸めます。0.006 GB から 0.009 GB の間の使用ディスク容量は 0.01 GB に丸められます。 |
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使用できる RAID ディスク容量 |
このプロパティには、ディスクの空き容量が表示されます。このプロパティは、非 RAID コントローラに取り付けられた物理ディスクには該当しません。 |
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ホットスペア |
このプロパティには、ディスクがホットスペアに割り当てられているかどうかが表示されます。このプロパティは、非 RAID コントローラに取り付けられた物理ディスクには該当しません。 |
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ベンダー ID |
このプロパティはディスクのハードウェアベンダーを示します。 |
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製品 ID |
このプロパティはディスクの製品 ID を示します。 |
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改訂 |
このプロパティはディスクのリビジョン番号を示します。 |
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シリアル番号 |
このプロパティはディスクのシリアル番号を示します。 |
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パーツ番号 |
このプロパティは、物理ディスクの PPID(Piece Part Identification)を表示します。 |
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ネゴシエーション速度 |
このプロパティには、スピンアップ中、コントローラとの初期通信においてディスクがネゴシエートしたデータ転送速度が表示されます。この速度は、ディスクの速度、コントローラの可能速度、コネクタ上のコントローラの現在の速度、およびエンクロージャ上の EMM(エンクロージャ管理モジュール)の速度によって変化します。 |
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可能速度 |
このプロパティには、デバイスがデータ転送可能な最高可能速度が表示されます。 |
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製造日 |
このプロパティは物理ディスクが製造された月日を表示します。 |
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製造週 |
このプロパティは物理ディスクが製造された年の週を表示します。 |
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製造年 |
このプロパティは物理ディスクが製造された年を表示します。 |
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SAS アドレス |
このプロパティには物理ディスクの SAS アドレスが表示されます。SAS アドレスは各 SAS ディスクに対して固有です。 |
物理ディスクまたは物理デバイスのタスク
物理ディスクまたは物理ディスクのタスクを実行するには、次の手順を行います。
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ストレージツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。 |
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コントローラオブジェクトを展開します。 |
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コネクタオブジェクトを展開します。 |
4 ![]() |
エンクロージャまたはバックプレーンオブジェクトを展開します。 |
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物理ディスクまたは 物理デバイス オブジェクトを選択します。 |
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情報 / 設定サブタブを選択します。 |
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使用できるタスクドロップダウンメニューからタスクを選択します。 |
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実行をクリックします。 |
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メモ:コントローラによって対応機能が違います。このため、タスクドロップダウンメニューに表示されるタスクが、ツリー表示で選択されたコントローラによって異なることがあります。コントローラやシステムの設定による制限のためタスクが実行できない場合は、タスクのドロップダウンメニューに「タスクなし」と表示されます。 |
物理ディスクのドロップダウンメニューのタスク:
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取り外し準備 |
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再構築 |
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即時暗号化消去 |
点滅および点滅解除(物理ディスク)
この機能に対応するコントローラについては、「対応機能」を参照してください。
点滅タスクを使って、エンクロージャ内のディスクを見つけやすくするために LED を一つ点滅させることができます。このタスクは、故障したディスクを見つける際に役立ちます。
ほとんどのコントローラでは、点滅タスクは短時間後(通常 30~60 秒後)に自動的にキャンセルされます。点滅タスクをキャンセルしたい場合や、物理ディスクの LED が点滅を止めない場合は、点滅解除タスクを使用します。
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メモ:点滅および点滅解除タスクは、ホットスワップ物理ディスク(キャリア内のディスク)でのみサポートされています。LSI PCI-e U320 コントローラを使用する場合、点滅および点滅解除タスクは、サーバーまたはエンクロージャに挿入可能なキャリアに含まれる物理ディスクに対して使用できます。物理ディスクがキャリアに含まれておらず、SCSI ケーブル(通常はリボンケーブル)に接続するように設計されている場合、点滅および点滅解除タスクは使用できません。 |
不良セグメントの削除
この機能に対応するコントローラについては、「対応機能」を参照してください。
不良セグメントの削除タスクを使って、現在使用できないディスク領域を回復します。不良 または 孤立 したディスクセグメントとは、次のいずれかの理由のために使用できない物理ディスクまたは物理デバイスの領域を指します。
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不良セグメントは破損した物理ディスクまたは物理デバイスの領域である。 |
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不良セグメントは仮想ディスクに含まれているが、仮想ディスクは物理ディスクまたは物理デバイスのこの領域を使用していない。 |
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物理ディスクまたは物理デバイスに複数の仮想ディスクが含まれている。この場合は、いずれかの仮想ディスクに含まれていないディスク領域が使用できない可能性があります。 |
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不良セグメントはコントローラから切断されてから再度接続された物理ディスクまたは物理デバイスに存在する。 |
取り外し準備
この機能に対応するコントローラについては、「対応機能」を参照してください。
取り外し準備タスクを使用して物理ディスクまたは物理デバイスをスピンダウンし、エンクロージャまたはバックプレーンから安全に取り外せるようにします。このタスクは、データの損失を防ぐためにディスクまたはデバイスを取り外す前に実行してください。
このタスクを行うとディスクのライトが点滅します。次の手順で安全にディスクまたはデバイスを取り外すことができます。
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ディスクがスピンダウンするまで約 30 秒間待つ。 |
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最初の点滅パターンから点滅の仕方が変わるまで、またはライトが点滅しなくなるまで待つ。 |
取り外し準備を実行すると、物理ディスクまたは物理デバイスは準備完了状況ではなくなります。物理ディスクまたはデバイスをエンクロージャまたはバックプレーンから取り外す、または交換すると、物理ディスクまたはデバイスはスピンアップして準備完了状況に戻ります。
場合によっては、コントローラにディスクまたはデバイスの取り外しなどの設定変更を認識させるために再スキャンが必要になることがあります。詳細については、「ストレージ設定変更をアップデートするための再スキャン」を参照してください。
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メモ:この手順は、ホットスペアとして割り当てられている物理ディスクまたはデバイス、または仮想ディスクの一部である物理ディスクまたはデバイスには使用できません。さらに、この手順はホットスワップ物理ディスクまたはデバイス(キャリア内に常駐するディスク)のみにサポートされています。 |
再構築
この機能に対応するコントローラについては、「対応機能」を参照してください。
再構築タスクを使うと、冗長仮想ディスク内の物理ディスクに障害が発生したときにデータを再構築することができます。詳細については、「冗長仮想ディスクの一部となっている故障ディスクの交換」を参照してください。
ディスクの再構築には数時間かかることがあります。
再構築のキャンセル
この機能に対応するコントローラについては、「対応機能」を参照してください。
再構築のキャンセルタスクを使用して進行中の再構築をキャンセルすることができます。再構築をキャンセルすると、仮想ディスクの状況は劣化のままになります。さらに別の物理ディスクに障害が発生した場合、仮想ディスクにも障害が発生し、データを喪失する可能性があります。障害が発生した物理ディスクをすぐに再構築することをお勧めします。
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メモ:ホットスペアに割り当てられている物理ディスクの再構築をキャンセルした場合、データを復元するには同じ物理ディスクの再構築を再初期化する必要があります。物理ディスクの再構築をキャンセルしてから別の物理ディスクをホットスペアに割り当てても、新しく割り当てたホットスペアでデータは再構築されません。元のホットスペアだった物理ディスクで再構築を再初期化する必要があります。 |
グローバルホットスペアの割り当てと割り当て解除
この機能に対応するコントローラについては、「対応機能」を参照してください。
グローバルホットスペアは、ディスクグループの一部になっている未使用のバックアップディスクです。ホットスペアはスタンバイモードになります。仮想ディスクで使用されている物理ディスクに障害が発生すると、割り当てられたホットスペアが有効になり、システムに割り込みされたり介入要求されることなく、故障した物理ディスクと交換されます。ホットスペアが有効になると、故障した物理ディスクを使用していたすべての冗長仮想ディスクのデータが再構築されます。
ホットスペアの割り当ては、ディスクの割り当てを解除し、必要に応じて別のディスクを割り当てることで変更できます。複数の物理ディスクをグローバルホットスペアとして割り当てることができます。
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メモ:SAS 6/iR コントローラでは、ブートパーティションを持つ物理ディスクをホットスペアとして割り当てることはできません。 |
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メモ:PERC S100 および S300 コントローラでは、グローバルホットスペア上に空き領域があれば、故障した物理ディスクを交換した後もスペアとして機能します。「CERC SATA1.5/6ch、S100、および S300 コントローラ上のホットスペアに関する考慮事項」を参照してください。 |
グローバルホットスペアの割り当てと割り当て解除は手動で行う必要があります。グローバルホットスペアは特定の仮想ディスクには割り当てられていません。仮想ディスクにホットスペアを割り当てる場合(仮想ディスク内のエラーが発生した物理ディスクを置き換えます)、 専用ホットスペアの割り当てと割り当て解除 を使用します。
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メモ:仮想ディスクを削除する場合に、コントローラに関連する最後の仮想ディスクを削除すると、割り当てられたグローバルホットスペアがすべて自動的に割り当て解除されることがあります。ディスクグループの最後の仮想ディスクを削除すると、割り当て済みの専用ホットスペアがすべて自動的にグローバルホットスペアになります。 |
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メモ:PERC H310、H700、H710、H710P、H800、および H810 コントローラでは、選択したドライブのいずれかがスピンダウン完了状態である場合、「現在の物理ドライブはスピンダウン完了状態です。このドライブ上でこの操作を実行するには、ドライブがスピンアップする必要があるため時間がかかります。」というメッセージが表示されます。 |
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注意:SAS 6/iR コントローラでは、二つの物理ディスクをグローバルホットスペアとして割り当てることができます。SAS 6/iR コントローラで物理ディスクをグローバルホットスペアとして割り当てると、物理ディスクのデータ損失につながる可能性があります。システムまたはブートパーティションがこれらの物理ディスク上にある場合、これも破棄される可能性があります。重要データを含んでいない物理ディスクのみを割り当ててください。グローバルホットスペアおよび SAS 6/iR の詳細については、「SAS 6/iR におけるグローバルホットスペアに関する考慮事項」を参照してください。 |
ホットスペアに関連したサイズ要件とその他の考慮事項を把握しておいてください。詳細は次の項目を参照してください。
オンラインおよびオフライン
この機能に対応するコントローラについては、「対応機能」を参照してください。
オンラインおよびオフラインタスクは、冗長仮想ディスクに含まれ、PERC コントローラに接続されている、物理ディスクのみを対象にしています。
オフラインタスクは、取り外し前にディスクを無効にする場合に使用します。オンラインタスクは、オフラインディスクを再度有効にする場合に使用します。場合によっては、故障したディスクでオンラインタスクを行い、ディスクのデータの回復を試みることができます。詳細については、「一部のコントローラにおける物理ディスクオンラインコマンドの使用」を参照してください。
物理ディスクをオンラインまたはオフラインにするには、次の手順を実行します。
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オンラインまたはオフラインにする必要のある物理ディスクを確認します。物理ディスクをオフラインにする場合には、データを損失する可能性があるので注意します。必要に応じてデータをバックアップします。物理ディスクを点滅させるには点滅ボタンをクリックします。 |
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準備ができたらオンラインまたはオフライン クリックするか、前のページに戻るをクリックします。 |
Storage Management からこのタスクを検出するには、次の手順を実行します。
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ストレージツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。 |
2 ![]() |
コントローラオブジェクトを展開します。 |
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コネクタオブジェクトを展開します。 |
4 ![]() |
エンクロージャまたはバックプレーンオブジェクトを展開します。 |
5 ![]() |
物理ディスクオブジェクトを選択します。 |
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オンラインまたはオフラインにする物理ディスクの使用できるタスクドロップダウンメニューからオンラインまたはオフラインを選択します。 |
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実行をクリックします。 |
物理ディスクのクリアおよびクリアのキャンセル
この機能に対応するコントローラについては、「対応機能」を参照してください。
物理ディスクのクリアタスクを使用して物理ディスク上のデータを消去します。クリアタスクは、準備完了状況にあるデータを含んだ物理ディスク、またはクリア状況にある物理ディスクに適用されます。
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メモ:低速初期化されている仮想ディスクのメンバーである物理ディスクは、クリア状況を表示をする場合があります。物理ディスクで クリアのキャンセルタスクを実行すると、仮想ディスク全体に対して低速初期化タスクがキャンセルされます。詳細については、「低速および高速初期化」および「低速初期化に関する考慮事項」を参照してください。 |
物理ディスクをクリアするには、次の手順を実行します。
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クリア タスクで消去する物理ディスクを確認します。必要なデータを含んでいないか確認して、必要があればデータをバックアップします。物理ディスクを点滅させるには点滅ボタンをクリックします。 |
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物理ディスクの情報をすべて消去する準備ができたら、クリアをクリックします。物理ディスクを消去せずに終了するには、前のページに戻るをクリックします。 |
Storage Management からこのタスクを検出するには、次の手順を実行します。
1 ![]() |
ストレージツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。 |
2 ![]() |
コントローラオブジェクトを展開します。 |
3 ![]() |
コネクタオブジェクトを展開します。 |
4 ![]() |
エンクロージャまたはバックプレーンオブジェクトを展開します。 |
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物理ディスクオブジェクトを選択します。 |
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クリアする物理ディスクの使用できるタスクドロップダウンメニューからクリアを選択します。 |
7 ![]() |
実行をクリックします。 |
復帰可能なホットスペア
この機能に対応するコントローラについては、「対応機能」を参照してください。
復帰可能なホットスペア タスクを使って、ホットスペアから物理ディスクにデータをコピーします。
仮想ディスク内の物理ディスクが失敗すると、失敗したディスク内のデータは割り当てられたホットスペアにコピーされます。失敗したディスクを新しい物理ディスクと交換し、かつ 復帰可能なホットスペアタスクを有効にした場合、データはホットスペアから新しいディスクにコピーされます。
復帰可能なホットスペア タスクを使うと、予測エラーイベントが発生した際に物理ディスクからホットスペアにデータをコピーすることもできます。
復帰可能なホットスペアが有効で、かつ 物理ディスクで SMART を使用できる場合、コントローラファームウェアは仮想ディスク内の SMART が有効なディスクからホットスペアへのデータの自動コピーを開始します。
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メモ:復帰可能なホットスペア タスクを使うには、ホットスペアを仮想ディスクに割り当てておく必要があります。 |
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メモ:ディスクで SMART が有効でない、または 予測エラー時に自動交換 オプションが無効の場合は、失敗したディスクは自動的に交換されません。 |
復帰可能なホットスペアを有効にするには、以下の操作を行います。
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コントローラのプロパティの変更 ページで、復帰可能なホットスペア および 予測障害時に自動交換 を有効にします。 |
2 ![]() |
変更の適用 をクリックします。 |
Storage Management からこのタスクを検出するには、次の手順を実行します。
1 ![]() |
ストレージツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。 |
2 ![]() |
復帰可能なホットスペアタスクを有効にするコントローラオブジェクトを選択し、情報 / 設定 タブを選択します。 |
3 ![]() |
コントローラタスク ドロップダウンメニューから、コントローラプロパティの変更 を選択し、実行 をクリックします。 |
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メモ:復帰可能なホットスペア の再構築率は、コントローラに定義されたものと同じです。 |
即時暗号化消去
この機能に対応するコントローラについては、「対応機能」を参照してください。
即時暗号化消去 タスクを使って、暗号化されている物理ディスクを消去します。このタスクは以下に対して使用できます。
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未設定 SED ドライブ |
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外部設定の暗号化ドライブ |
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未設定の外部 SED ドライブ(暗号キーがコントローラにない場合も使用可) |
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注意:即時暗号化消去では、ディスク上のすべてのデータが永久的に消去されます。 |
Storage Management からこのタスクを検出するには、次の手順を実行します。
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ストレージツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。 |
2 ![]() |
コントローラオブジェクトを展開します。 |
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コネクタオブジェクトを展開します。 |
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エンクロージャまたはバックプレーンオブジェクトを展開します。 |
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物理ディスクオブジェクトを選択します。 |
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クリアする物理ディスクの使用できるタスクドロップダウンメニューから即時暗号化消去を選択します。 |
7 ![]() |
実行をクリックします。 |
完全初期化
この機能に対応するコントローラについては、「対応機能」を参照してください。
暗号化された物理デバイスの消去するには、「完全初期化」タスクを行ってください。このタスクは以下に対して使用できます。
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未設定 SED ドライブ |
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外部設定の暗号化ドライブ |
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未設定の外部 SED ドライブ(暗号キーがコントローラにない場合も使用可) |
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注意:完全初期化では、ディスク上のすべてのデータが永久的に消去されます。 |
Storage Management からこのタスクを検出するには、次の手順を実行します。
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ストレージツリーオブジェクトを展開して、コントローラオブジェクトを表示します。 |
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コントローラオブジェクトを展開します。 |
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コネクタオブジェクトを展開します。 |
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エンクロージャまたはバックプレーンオブジェクトを展開します。 |
5 ![]() |
物理デバイスオブジェクトを選択します。 |
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クリアする物理デバイスの使用できるタスクドロップダウンメニューから、完全初期化を選択します。 |
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実行をクリックします。 |
RAID 対応ディスクに変換
このタスクにより、ディスクはすべての RAID 操作が可能になります。
このタスクは H310 コントローラでサポートされます。
非 RAID ディスクに変換
このタスクにより、ディスクが 非 RAID ディスクに変換されます。ディスクを非 RAID ディスクに変換すると、そのディスクは未設定で良好なディスクとは異なり、オペレーティングシステムに公開されます。これにより、ダイレクトパススルーモードでのディスクの使用が可能になります。
このタスクは H310 コントローラでサポートされます。