RAID レベルと連結のパフォーマンスの比較

次の表は、最も一般的な RAID レベルに関するパフォーマンスの特徴を比較したものです。この表は、RAID レベルを選択する際の一般的な指針です。使用する環境条件を評価した後で RAID レベルを選択してください。
メモ:  次の表には、Storage Management でサポートされているすべての RAID レベルが表示されているわけではありません。Storage Management でサポートされるすべての RAID レベルの詳細に関しては、「RAID レベルと連結の選択」を参照してください。
表 1. RAID レベルと連結のパフォーマンスの比較
RAID レベル データの可用性 読み取りパフォーマンス 書き込みパフォーマンス 再構築パフォーマンス 必要な最小ディスク数 使用例
連結 ゲインなし ゲインなし ゲインなし 該当なし コントローラによって 1 または 2 冗長 RAID レベルよりも高いコスト効率。非重要データ向き。
RAID 0 なし 大変良好 大変良好 該当なし N 非重要データ。
RAID 1 優秀 大変良好 2N(N = 1) 小規模のデータベース、データベースログ、および重要情報。
RAID 5 連続読み取り:良。トランザクション読み取り:大変良好 ライトバックキャッシュを使用しない限り普通 普通 N + 1(N = ディスクが最低限 2 台) データベース、および読み取り量の多いトランザクションに使用。
RAID 10 優秀 大変良好 普通 2N x X データの多い環境(大きいレコードなど)。
RAID 50 大変良好 普通 普通 N + 2(N = 最低限 4 台) 中規模のトランザクションまたはデータ量が多い場合に使用。
RAID 6 優秀 連続読み取り:良。トランザクション読み取り:大変良好 ライトバックキャッシュを使用しない限り普通 不良 N + 2(N = ディスクが最低限 2 台) 重要情報。データベース、および読み取り量の多いトランザクションに使。用
RAID 60 優秀 大変良好 普通 不良 X x (N + 2)(N = 最低限 2 台) 重要情報。中規模のトランザクションまたはデータ量が多い場合に使用。

N = 物理ディスク数

X = RAID セットの数