冗長パス構成の設定

使用しているコントローラはこの機能をサポートしていますか?「対応機能」を参照してください。

冗長パスは、ファームウェアバージョン 6.1 以降を使用する外部 PERC カードでのみサポートされます。システム内部の冗長パスはサポートされません。MD1xxx エンクロージャはサポートされます。

冗長パスでは、エンクロージャは [統合] モードである必要があります。ただし、特定ポートでの接続は不要です。2 本のケーブルを使用している限り、コントローラのどちらのポートからの接続でも、EMM のどちらの [In] ポートへの接続でも、冗長パスが作成されます。ただし、冗長パスを削除しても、冗長パスはそのフィールドに表示され続けます。冗長パスは、ストレージ管理でクリアされたときのみ表示されなくなります。

デイジーチェーンシナリオでは、冗長パスモードである単一のコントローラに対して、複数のエンクロージャを接続できます。デイジーチェーン接続内の単一のPERC H840コントローラーおよびSAS 12 Gbpsアダプターに対して、最大4台のMD1400およびMD1420を接続することができます。4ポート コントローラーでの単一および複数のマルチパス接続の使用方法については、『単一および複数のマルチパス接続の設定』を参照してください。デイジーチェーン構成(PERC 6/E コントローラの場合)の例については、次のイメージを参照してください。

デイジーチェーン構成

コネクタと最初のエンクロージャ間の通信チャネルが切断されると、冗長パス構成も失われます。この場合、論理コネクタの正常性は重大として表示されます。論理コネクタの [情報 / 設定] ページに移動して、 パスの正常性の詳細を表示します。このシナリオの概要は、次の表を参照してください。

表 1. コントローラとエンクロージャ 1 間のパス
論理コネクタの正常性 コントローラとエンクロージャ 1 間のパス
コネクタ 0(C0) コネクタ 1(C1)
使用可能 使用可能 使用可能
切断 使用可能 切断
切断 切断 使用可能

ただし、任意の 2 台のエンクロージャ間の通信チャネルが切断された場合は、冗長パス構成が劣化し、論理コネクタの正常性も劣化状態として表示されます。このシナリオの概要は、次の表を参照してください。

表 2. エンクロージャ n とエンクロージャ n+1 間のパス
論理コネクタの正常性 エンクロージャ n とエンクロージャ n+1 間のパス
コネクタ 0(C0) コネクタ 1(C1)
使用可能 使用可能 使用可能
切断 使用可能 劣化
切断 切断 使用可能

上記のシナリオでは、エンクロージャの状態が警告として表示されます。[エンクロージャ] ページで [情報 / 設定] をクリックすると、正常状態にあるすべてのエンクロージャのコンポーネント(EMM、ファン、物理ディスク、電源装置、および温度)が表示されます。エンクロージャからコントローラーへの通信パスが失われたことを示す [パス障害]メッセージは、エンクロージャが冗長パス モードではなくなったことを示します。