OpenManage Integration for VMware vCenter Version 4.3

ハイパーバイザーの展開

OMIVV では、ハイパーバイザーを導入し、vCenter 内の指定されたデータセンターとクラスタに追加するとともにサポートされるベアメタルサーバで次のコンポーネントを設定することができます。
  • 起動順序の設定
  • RAID 設定
  • BIOS 設定
  • iDRAC 設定

PXE を使用することなく VMware vCenter を使用して、ベアメタルサーバでハードウェアプロファイル、システムプロファイル、および Hypervisor プロファイルを作成できます。

メモ: Hypervisor を展開するとき、第 14 世代以降のサーバにはシステムプロファイルを使用することをお勧めします。
ハードウェアをプロビジョニングし、展開を実行するには、物理サーバが展開ウィザードに表示されることを確認します。すべての物理サーバが次の要件に沿っていることを確認します。
  • OpenManage Integration for VMware vCenter の互換性マトリックス』で利用できる特定のハードウェアサポート情報を満たす。
  • iDRAC ファームウェア、Lifecycle Controller、および BIOS の対応最小バージョンを満たす。具体的なハードウェアサポート情報については、『OpenManage Integration for VMware vCenter Compatibility Matrix』(OpenManage Integration for VMware vCenter の互換性マトリックス)を参照してください。
  • 展開後は手動で PCI スロットの NIC を設定します。アドオンの NIC を使用している場合は、システムでホストのマザーボード上の LAN(LOM)またはネットワークドーターカード(NDC)が有効化されネットワークに接続されている必要があります。
  • IDSDM のストレージ仕様を満たす。IDSDM のストレージ仕様を把握するには、VMware のマニュアルを参照してください。BIOS から IDSDM を有効にしていることを確認してから、OMIVV とともにハイパーバイザーを展開します。OMIVV では、IDSDM またはローカルハードドライブでの展開が可能です。
  • vCenter と iDRAC が異なるネットワークに接続されている場合、vCenter のネットワークと iDRAC のネットワーク間にルートがあることを確認します。
  • 再起動時にシステムインベントリを収集(CSIOR) が有効になっていることを確認します。また、自動 / 手動検出を開始する前に、システムの電源を完全に切断してからシステムに電源を入れ(ハード再起動)、取得データが最新のものであることを確認します。
  • 自動検出とハンドシェイクオプションが工場出荷時に事前設定された Dell EMC サーバの注文をクリックします。サーバでこのオプションが事前設定されていない場合、手動で OMIVV IP アドレスを入力するか、この情報を提供するようローカルネットワークを設定する必要があります。
  • ハードウェアの設定に OMIVV が使用されない場合は、ハイパーバイザーの展開開始前に、次の条件が満たされていることを確認します。
    • 仮想化テクノロジ(VT)フラグを BIOS で有効にしている。
    • オペレーティングシステムのインストールで、システムの起動順序を起動可能な仮想ドライブまたは IDSDM に設定している。
  • ハードウェア設定に OMIVV を使う場合は、BIOS 設定がハードウェアプロファイルの一部でなくても、VT の BIOS 設定は自動的に有効化されていることを検証します。仮想ドライブがターゲットシステムにまだ存在していない場合は、Express/Clone RAID の設定が必要になります。
  • すべての Dell ドライバを含むカスタム ESXi イメージが、展開で使用可能なことを確認します。正しいイメージは Support.dell.comデルの ドライバおよびダウンロード ページに移動します)から見つけることができます。次に、展開プロセス中に OMIVV がアクセスできる CIFS または NFS 共有の場所にカスタムイメージを保存します。本リリース向けの対応 ESXi バージョンの最新リストは、『OpenManage Integration for VMware vCenter Compatibility Matrix』(OpenManage Integration for VMware vCenter の互換性マトリックス)を参照してください。正しいイメージを使用するには、「カスタム Dell ISO イメージのダウンロード」を参照してください。
  • 参照ハードウェアプロファイルで BIOS モードを選択していることを確認してから、ハイパーバイザプロファイルを適用します。これは、OMIVV では、ターゲットサーバ上でハイパーバイザーを自動展開するために、BIOS モードのみをサポートしているからです。ハードウェアプロファイルが選択されていない場合は、手動で起動モードを BIOS に設定し、サーバを再起動してからハイパーバイザプロファイルを適用するようにしてください。

サーバが PowerEdge 第 12 世代サーバより前のバージョンの場合、展開プロセスは次のタスクを実行します。

  • ターゲットシステムに OMSA パッケージをインストールします。
  • OMSA で OMIVV にカーソルを合わせるように SNMP トラップ送信先を自動的に設定します。