OpenManage Integration for VMware vCenter バージョン 4.2

ホストのイベントおよびアラームについて

イベントとアラームは、OpenManage Integration for VMware vCenter の 管理 > 設定 タブで編集できます。ここからイベント掲載レベルを選択したり、Dell EMC ホストに対するアラームを有効にしたり、デフォルトアラームを復元したりできます。各 vCenter に対してイベントとアラームを設定することも、すべての登録済み vCenter に対して後で一括で設定することもできます。

次に 4 つのイベント掲載レベルを示します。

表1. イベント掲載レベル
イベント説明
イベントは掲載しないOpenManage Integration for VMware vCenter がイベントやアラートを関連する vCenters に転送することを許可しません。
すべてのイベントを掲載するOpenManage Integration for VMware vCenter が関連する vCenter に、管理下の Dell EMC ホストから受信する非公式イベントも含め、すべてのイベントを掲載します。
重要および警告イベントのみ掲載する重要または警告イベントのみを関連 vCenter に掲載します。
仮想化関連の重要、および警告イベントのみを掲載するホストから受信する仮想化関連イベントのみを、関連 vCenter に掲載します。仮想化関連イベントとは、仮想マシンを実行しているホストにとって最も重要であるとデルが選定したイベントです。

イベントとアラームを設定する際に、それらを有効にすることができます。有効化されると、重要なハードウェアアラームによって OMIVV アプライアンスはホストシステムを保守モードにし、場合によっては、仮想マシンを別のホストシステムに移行します。OpenManage Integration for VMware vCenter は管理下 Dell EMC ホストから受信したイベントを転送し、該当イベントに対するアラームを出します。このアラームを使い、vCenter に対し、再起動、保守モードまたは移行などの措置を起動できます。

たとえば、デュアル電源が故障しアラームが出された場合、その結果の措置として、そのマシンがメンテナンスモードになり、ワークロードはクラスタ内の別のホストに移行されます。

クラスタ外のホスト、または VMware Distributed Resource Scheduling(DRS)が起動されていないクラスタにあるホストでは、重要イベントのために仮想マシンはシャットダウンされる可能性があります。DRS は全リソースプールの使用率を連続的に監視し、使用可能なリソースをビジネスニーズにしたがって各仮想マシンに知的に割り当てます。重要なハードウェアイベントの際に仮想マシンが自動的に移行されるようにするには、DRS と Dell EMC アラームが設定されたクラスタを使用します。画面上のメッセージの詳細に記載されているのは、この vCenter インスタンスにある、影響を受ける可能性のあるクラスタです。イベントとアラームを有効化する前に、クラスタが影響を受けるかどうか確認してください。

デフォルトアラーム設定を復元する必要がある場合は、デフォルトアラームにリセット ボタンで行います。このボタンは、製品のアンインストールと再インストールを行わずにデフォルトのアラーム設定を行うことができる便利なオプションです。インストール以降に Dell EMC アラーム設定が変更された場合、このボタンで元に戻すことができます。

メモ: Dell イベントを受信するには、イベントを有効にしてください。
メモ: OpenManage Integration for VMware vCenter は、ホストが仮想マシンを実行するのに不可欠な仮想化関連イベントを予め選択します。Dell ホストアラームはデフォルトで無効にされています。Dell アラームを有効化する場合、クラスタは DRS を使って、重要イベントが送られる仮想マシンの移行を自動的に行うようにしなければなりません。