OpenManage Integration for VMware vCenter バージョン 4.2

非 vSAN クラスタのファームウェアアップデートウィザードの実行

OMIVV では、クラスタのすべてのホスト上で BIOS とファームウェアのアップデートを実行できます。このウィザードでアップデートされるのは、接続プロファイルに含まれ、ファームウェア、CSIOR ステータス、ハイパーバイザー、および OMSA ステータス(第 11 世代サーバのみ)に関して準拠するホストのみです。Distribute Resource Scheduling(DRS)がクラスタ上で有効である場合、ホストがメンテナンスモードに入る際やメンテナンスモードを終了する際にワークロードを移行することで、OMIVV がクラスタ対応のファームウェアのアップデートを実行します。

前提条件

ファームウェアアップデートウィザードを実行する前に、次の条件が満たされていることを確認してください。
  • ファームウェアアップデートリポジトリがすでに設定されている。ファームウェアアップデートリポジトリのセットアップについての情報は、「ファームウェアアップデートリポジトリの設定」を参照してください。
  • 更新中のクラスタの下のホストに対して、アクティブなファームウェアアップデートジョブが存在しない。
  • クラスタ内のホストが接続プロファイルに追加され、インベントリが正常に実行されている。
  • DRS が有効になっている。

このタスクについて

メモ: VMware では、同一のサーバハードウェアでクラスタを構築することを推奨します。
メモ: ファームウェアのアップデート処理中には、次のものを削除しないことを推奨します。
  • ファームウェアのアップデートジョブが進行中の vCenter のクラスタのホスト
  • ファームウェアのアップデートジョブが進行中のクラスタのホストの接続プロファイル

手順

  1. ファームウェアアップデート ウィザードを起動するには、OpenManage Integration で クラスタ をクリックし、次のいずれかの手順を実行します。

    • クラスタをクリックし、アクション > すべての OpenManage Integration アクション > ファームウェアアップデート の順に選択します。
    • オブジェクト タブで、アクション > すべての OpenManage Integration アクション > ファームウェアアップデート の順に選択します。
    • クラスタをクリックして、監視 > Dell EMC クラスタ情報 > ファームウェア の順に選択します。ファームウェア 画面で、ファームウェアウィザードを実行 リンクをクリックします。
    • クラスタを右クリックして、アクション > すべての OpenManage Integration アクション > ファームウェアアップデート の順に選択します。

    OMIVV が、ホストのコンプライアンスおよび、同じクラスタ内のホストで他のファームウェアアップデートジョブが進行中かどうかを確認します。検証後、ファームウェアアップデート ページが表示されます。

  2. ようこそ ページで手順を読み、次へ をクリックします。

    サーバの選択 ページが表示されます。
  3. サーバの選択 ページの 名前 ツリービューのチェックボックスで、ホストを選択します。

  4. 次へ をクリックします。

    アップデートソースの選択 ページが表示されます。ここでバンドルを選択します。リポジトリの場所も表示されます。

  5. アップデートソースの選択 ページには、選択したホストの各モデルが表示されます。モデル名の横にドロップダウンリストがあり、必要なバンドルを選択できるようになっています。ファームウェアアップデートに対して希望のバンドルを選択します。

    メモ: OMIVV では、ファームウェアアップデート用の 32 ビットおよび 64 ビットのバンドルをサポートします。特定のモデルの同じリリース ID のカタログで、32 ビットおよび 64 ビットのバンドルが使用可能な場合は、OMIVV がこれらのバンドルの他にハイブリッドバンドルも作成します。
    メモ: 64 ビットバンドルは、iDRAC バージョン 1.51 以前を搭載した第 12 世代ホストではサポートされていません。
    メモ: 64 ビットバンドルは、すべての iDRAC バージョンの第 11 世代ホストでサポートされていません。

  6. 次へ をクリックします。

    コンポーネントの選択 ページが表示されます。このページには、ホスト名サービスタグモデル名コンポーネント現行使用可能重要度再起動が必要 など、コンポーネントの詳細情報が表示されます。
  7. コンポーネントの選択 ページで、チェックボックスを使用してリストから 1 つ以上のコンポーネントを選択し、次へ をクリックして続行します。

    ダウングレード中、または現在アップデート用にスケジュールされているコンポーネントは選択できません。ダウングレードを許可 オプションを選択して、ダウングレード対象一覧からコンポーネントを選択します。

    さまざまなデータグリッドのコンポーネントのコンテンツからカンマ区切りの値をフィルタリングするには、フィルタ を使用します。

    コンポーネントのデータグリッド内の列をドラッグすることもできます。ウィザードからエクスポートする場合は、すべてエクスポート をクリックします。

  8. ファームウェアアップデート情報 ページに、すべてのファームウェアアップデートの詳細が表示されます。

  9. 次へ をクリックします。

    ファームウェアアップデートのスケジュール ページが表示されます。

    1. ファームウェアアップデートジョブ名を ファームウェアアップデートジョブ名 フィールドに入力します。

      ファームウェアアップデートジョブの名前は必須です。すでに使用されている名前は使用しないでください。ファームウェアアップデートのジョブ名をパージすれば、そのジョブ名を再度使用できます。
    2. ファームウェアアップデートの説明 フィールドに、ファームウェアアップデートの説明を入力します。これはオプションです。

    3. メンテナンスモードのタイムアウト値(分単位)を入力します。待ち時間が指定の時間を過ぎるとアップデートジョブは失敗し、メンテナンス開始タスクはキャンセルされるかタイムアウトされます。ただし、ホストの再起動時に、コンポーネントが自動的にアップデートされる場合があります。

      メモ: メンテナンスモードの最小タイムアウト値は 60 分です。
      メモ: メンテナンスモードの最大タイムアウト値は 1 日です。

    4. ファームウェアアップデートのスケジュール の下で、次のうちからオプションを選択します。

      • 今すぐアップデートジョブを実行するには、今すぐアップデート をクリックします。
      • アップデートジョブを後で実行するには、アップデートのスケジュール をクリックして、次のタスクを実行します。
        1. カレンダー ボックスで 月と日 を選択します。
        2. 時刻 テキストボックスに、時刻を HH:MM 形式で入力します。

  10. 次へ をクリックします。

    サマリ ページが表示されます。
  11. サマリ ページで、終了 をクリックします。ファームウェアアップデートジョブが正常に作成されました というメッセージが表示されます。

ファームウェアアップデートジョブは、完了するまで数分かかります。完了するまでの時間は、選択したホスト数と各ホストのコンポーネント数に応じて異なります。ファームウェアアップデートジョブのステータスは、ジョブキュー ページに表示することができます。ジョブキュー ページにアクセスするには、OpenManage Integration で、監視 > ジョブキュー > ファームウェアアップデート の順に選択します。「ファームウェアアップデートジョブ」を参照してください。ファームウェアアップデートタスクが完了すると、選択したホストで自動的にインベントリが実行され、ホストのメンテナンスモードは自動的に終了します。