OpenManage Integration for VMware vCenter バージョン 4.2

ファームウェアアップデートについて

OMIVV アプライアンスでは、管理対象ホストで BIOS およびファームウェアのアップデートジョブを実行できます。複数のクラスタまたは非クラスタホストでファームウェアアップデートジョブを同時に実行することができます。同一クラスタの 2 つのホストで同時にファームウェアをアップデートすることは許可されません。

次の表に、各種の展開モードで同時に実行できるファームウェアアップデートジョブの数を示します。ただし、任意の数のファームウェアアップデートジョブをスケジュールすることが可能です。

表1. 各種の展開モードにおけるファームウェアアップデートジョブの数
小規模展開モード中規模展開モード大規模展開モード
51015

以下にファームウェアアップデートを実行できる 2 つの方法を示します。

  • 単一 DUP - DUP の場所(CIFS または NFS 共有のいずれか)を直接ポイントすることで、iDRAC、BIOS、または LC のファームウェアアップデートを実行します。単一 DUP の方法はホストレベルでのみ使用できます。

    リポジトリ - BIOS およびすべてのサポートされたファームウェアアップデートを実行します。この方法は、ホストレベルとクラスタレベルの両方で使用できます。次に、リポジトリの 2 つの場所を示します。

    • Dell Online - この場所では、デル(Ftp.dell.com)のファームウェアアップデートリポジトリを使用します。OpenManage Integration for VMware vCenter は選択されたファームウェアアップデートを Dell リポジトリからダウンロードし、管理対象ホストをアップデートします。
      メモ: ネットワークの設定に基づき、ネットワークにプロキシが必要な場合は、プロキシを有効にします。
    • 共有のネットワークフォルダ - ファームウェアのローカルリポジトリを、CIFS ベースまたは NFS ベースのネットワーク共有に置くことができます。このリポジトリは、デルが定期的にリリースするサーバアップデートユーティリティ(SUU)でも、DRM を使用して作成されたカスタムリポジトリでもかまいません。このネットワーク共有は、OMIVV によってアクセスできるようにする必要があります。
      メモ: CIFS 共有を使用している場合は、リポジトリのパスワードは 31 文字以内にしてください。パスワードには、@、&、%、'、"、,(カンマ)、<、> の文字は使用できません。
      メモ: 最新バージョン(3.x)以降の DRM を使用していることを確認します。

ファームウェアアップデートリポジトリのセットアップについては、「ファームウェアアップデートリポジトリの設定」を参照してください。

ファームウェアアップデートウィザード は常に、iDRAC、BIOS、および Lifecycle Controller の最低ファームウェアレベルをチェックし、最低必須のバージョンにアップデートすることを試みます。iDRAC、BIOS、および Lifecycle Controller の最小ファームウェアレベルの詳細については、『OpenManage Integration for VMware vCenter Compatibility Matrix』(OpenManage Integration for VMware vCenter の互換性マトリックス)を参照してください。iDRAC、Lifecycle Controller、および BIOS ファームウェアバージョンが最低要件を満たすと、ファームウェアアップデートプロセスにより、iDRAC、Lifecycle Controller、RAID、NIC/LOM、電源装置、BIOS などを含むすべてのファームウェアバージョンのアップデートが実行されます。