イベントとアラームの理解
イベントとアラームは、OpenManage Integration for VMware vCenter の 管理 > 設定 タブで編集できます。 ここから、イベント掲載レベルの選択、Dell Hosts に対するアラームの有効化、またはデフォルトアラームの復元を行うことができます。各 vCenter に対してイベントとアラームを設定することも、すべての登録済み vCenters に対して一括で設定することもできます。
4 つのイベント掲載レベルがあります。
イベント | 説明 |
イベントは掲載しない | OpenManage Integration for VMware vCenter がイベントやアラートを関連する vCenters に転送しないようにします。 |
全イベントを掲載 | OpenManage Integration for VMware vCenter が関連する vCenters に管理下の Dell ホストから受信する非公式イベントも含め、すべてのイベントを掲載します。 |
重要および警告イベントのみ掲載 | 重要または警告イベントのみを関連 vCenter に掲載します。 |
仮想化関連の重要および警告イベントのみを掲載 | ホストから受信する仮想化関連イベントのみを、関連 vCenter に掲載します。仮想化関連イベントとは、仮想マシンを実行しているホストにとって最も重要であるとデルが選定したものです。 |
イベントとアラームを設定する際に、それらを有効にすることができます。有効化されると、重要なハードウェアアラームによって OpenManage Integration for VMware vCenter はホストシステムを保守モードにし、場合によって仮想マシンを別のホストシステムに移行します。OpenManage Integration for VMware vCenter は管理下 Dell ホストから受信したイベントを転送し、該当イベントに対するアラームを出します。このアラームを使い、 vCenter に対し、再起動、保守モードまたは移行などの措置を起動できます。例えば、デュアル電源が故障しアラームが出された場合、対応措置はそのマシン上の仮想マシンを別のホストに移行します。
ホストはリクエストされた場合のみ、保守モードを起動または終了します。保守モードを起動するホストがクラスタの一部の場合、停止した仮想マシンを退避するオプションを選択できます。このオプションを選択した場合、停止した仮想マシンは、同一クラスタ内に当該仮想マシンとの互換性のあるホストがない場合を除き、それぞれ別のホストに移行されます。保守モードにある限り、ホストは仮想マシンの使用または起動を行いません。保守モードとなるホストで実行されている仮想マシンは、手動または VMware Distributed Resource Scheduling (DRS) により自動的に、別のホストに移行するかシャットダウンする必要があります。
クラスタ外のホスト、または VMware Distributed Resource Scheduling (DRS) が起動されていないクラスタにあるホストでは、重要イベントのために仮想マシンはシャットダウンされる可能性があります。DRS は全リソースプールの使用率を連続的に監視し、使用可能なリソースをビジネスニーズにしたがって各仮想マシンに知的に割り当てます。DRS と Dell Alarms が設定されたクラスタを使って、重要なハードウェアイベントの際に仮想マシンが自動的に移行されるようにしてください。画面上のメッセージの詳細に記載されているのは、この vCenter インスタンスにある、影響を受ける可能性のあるクラスタです。イベントと警報を有効化する前に、クラスタが影響を受けるかどうか確認してください。
デフォルトアラーム設定を復元する必要がある場合は、デフォルトアラームにリセットボタンで行います。このボタンは、製品のアンインストールと再インストールを行わずにデフォルトのアラーム設定を行うことができるので便利です。インストール以降に Dell アラーム設定が変更された場合、このボタンで元に戻すことができます。